インフラ系エンジニア視点のサーバルーム

システムエンジニアの中でも、特にインフラ系システムエンジニアは、業務内容を人に説明することが難しいです。おおよそプログラミングとは無関係、サーバをうまく表現することができない、OSの概念を理解して貰えない、そもそもインフラとはなんなのか、という問題に突き当たって、最終的には言葉を濁して逃げに徹するより他なくなるようです。

そんなインフラ系エンジニアの業務を理解するポイントの一つは、サーバルームという特殊な部屋です。
このサーバルーム(もしくはマシン室とも呼ぶ)は、中にある機械類(サーバ・ストレージ等)の安定動作のために、常に空調が湿度と温度を管理しています。
テレビなどメディアに映し出されるサーバルームは、いかにも近代的で知的で面白そうな場所に思えるが、現実は全くそんなことはありません。

例えば、送風や排熱の導線がいまいちうまくいっていないのか、極端に寒い場所と、排熱によって生暖かい場所が混在していることがあります。
マシンは冷却のために物凄く大きなファンを回していて、普通の声が聞こえないくらいの爆音を立てているものもあります。

人間にとっては乾燥しすぎと言え、当然のように日光は入らない構造になっています。
情報セキュリティの観点から、電子機器の類は一切持ち込めず、トラブル発生時は己の知識のみを武器にして対応することも多いです。
そして、大規模になればなるほど、災害対策のために僻地に存在することが多く、終電を逃すこともしばしばあるようです。